MUSINSAで日本に進出したマルディ・マーキュリー、半年で10億ウォンの売上を達成

2022年5月12日

オンライン・ファッション・プラットフォームのMUSINSAは、国内ブランドとの提携で海外市場をターゲットに具体的な成果を上げている。その成果は 10億ウォン を達成し、グローバル市場における「Kファッション」の地位を大きく高めている。

MUSINSA(ムジンサ)は、国内ファッションブランド「Mardi Mercredi(マルディメルクレディ)」とのコラボレーションで日本市場に参入し、半年で現地売上高1億円(約10億ウォン)を達成した。これは、昨年10月にMardi Mercrediの日本公式オンラインストア(mardimercredi.jp)をオープンして以来の累計売上高である。

韓国で注目を集めている「マルディ・メルクレディ」は、官能的な色彩とデザインが特徴のフランス感性女性ファッションデザイナーブランドだ。2021年8月に東京の百貨店「伊勢丹」新宿本店で開催された「リトルソウル」ポップアップストアで、オープン初日に売り上げ1位を記録したことから注目を集め始めた。

その後、2021年10月にMUSINSAが日本語の公式サイト開設をサポートしたことで、マルディ・メルクディは日本におけるD2Cチャネルとして活用できるようになり、現地でのターゲティングを推進した。また、今年3月と4月にそれぞれ東京と名古屋で4回開催したマルディ・メルクリのポップアップストアは、用意した商品がすべて完売するなど大きな注目を集めた。韓国のデザイナーズブランドが、日本市場でファッションプラットフォームではなく、D2Cの単一チャネルで行った成果として、大きな意味があった。

 Mardi Mercrediの成功の主な要因は、MUSINSAのターゲット市場に合わせたブランド支援戦略にある。ムジンサは、海外進出を目指すストアブランドに対して、現地に根ざしたブランディングをはじめとするさまざまな支援策を提供している。昨年1月には初の海外現地法人として「ムジンサジャパン」を設立し、日本進出ブランドのマーケティング、物流、CSをストアブランド向けにサポートしている。

 日本は、韓国のK-POPやドラマ、映画など、さまざまな文化コンテンツへの関心が高い地域とされている。また、ファッション業界におけるインフルエンサーの影響力も大きい。

 そこでムジンサは、日本のセレブリティやファッション・インフルエンサーとコラボレートし、オンラインとオフラインで様々なマーケティングを並行して行った。実際、日韓で大人気だったドラマ「のだめカンタービレ」に出演した日本の俳優、紗栄子とマルディ・メルクレディとコラボした限定コラボ商品は、発売当日に1日で完売した。コラボ後、韓国のファッションブランドの認知度を短期間で高め、ブランド売上を約170%アップさせた。

今後、マルディ・メルクディは、より多くの国内ブランドが日本市場に参入できるよう、マルディ・メルクディの日本参入モデルを拡大・応用し、販売チャネルの開拓をリードしていく予定だ。

MUSINSAの関係者は、「国内ブランドが世界市場に進出するためには、オペレーションやロジスティクスもさることながら、国内での認知度を高めるブランディングが欠かせない。Mardi Mercrediの場合、MUSINSAが蓄積してきたファッションブランドのマーケティング力を発揮することで、日本でのローカライズに成功した。

「MUSINSAは韓国を代表するファッションプラットフォームであり、国内ブランドが海外に進出できるよう、様々な試みを行っていく予定です。そして同時に、今年下半期にはグローバル版のMUSINSAストアを立ち上げ、本格的にプラットフォームへの進出を図る予定です」と説明した。


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